Telegaertner MFP8 GOLDⅡ AUDIO LAN CABLE試聴レポート/東京都M様

CATEGORY :  レビュー
STAFF :  S壱号

東京都・M様より、Telegaertner MFP8 GOLDⅡ をご試聴頂いた際のレポートを頂戴し、掲載の許可を頂きました。ご購入をご検討のお客様にも大変参考になる詳細なレポートになっております。是非ご一読下さい。


今回「テレガートナー MFP8 GOLD 2(以下GOLD 2)」を自宅で視聴する機会がありましたので、その印象を投稿させていただきます。

私は評論家ではないし、所有しているシステムもそれなりの“癖”のあるモノだと思います。従って、このレポートは“音楽とオーディオが好きな素人の感想”でしかありません。もしこの拙稿が、この商品をご検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。

> 視聴環境
今回の視聴で使用したシステムは、以下の通りです。

●    ネットワークトランスポーター: Lumin D-1 (DACは使用せず)
●    NAS: Lumin L-1
●    DAC: MyTek Manhattan
●    ハブ: WaversaSystems WSmartHub
●    プリアンプ: Goldmund Mimesis 27 (通常はMyTek Manhattanからパワーアンプ直であるため不使用)
●    パワーアンプ: Goldmund Mimesis 28ME
●    スピーカー: Wilson Audio System 6 / Dali Epicon 2 (曲と気分によって使い分け)
●   ヘッドホン: Sennheiser HD800 / Nordost、Acoustic Revive、ORB、SAECでリケーブル / バランス化(曲や気分によって使い分け / MyTek Manhattanのヘッドホン出力を使用)

今回の視聴では、Lumin L-1 → WSmartHub → Lumin D-1の間の計2箇所でGOLD 2と現用のLANケーブルとの比較を行いました。

比較に用いたLANケーブルは、以下の通りです。

●    AudioQuest Vodka 1.5m X 2本 (現在のメイン)
●    テレガートナー MFP8 GOLD(以下GOLD 1)2m X 1本
●    JS PC Audio NOCX 1.5m X 2本
●    AIM SHILDIO NA1-S 1.5m X 2本
ノート: GOLD 1は、1本しか所有していないので、視聴の際は他のケーブルを併用しました。

> サウンド・キャラクターについて
素人が評論家の真似事をするつもりはありませんので、GOLD 2と他との比較の詳細は割愛しますが、今回の視聴で感じたGOLD 2の“サウンド・キャラクター”は、以下の通りです。

1、    抜群の情報量と解像度
2、    やや硬めのサウンド
3、    高音寄りのサウンド・バランス
4、    音場 < 音像 = “音像”寄りのバランス

但し、この印象は、前作のGOLD 1でも同様に感じたので、私はこれらを“テレガートナーのサウンド・キャラクター”だと理解しています。
GOLD 2を用いると“多彩な音”と“(音の)ディテール”を感じることができ、聴き慣れた曲から新たに気付かされることが多々ありました。
これは上記の“サウンド・キャラクター”の1と2がもたらす恩恵だと考えています。極めて高い“情報量”と“解像度”を持っているので、それぞれの音の“分離”と“輪郭”がハッキリしている。その結果、「やや硬めのサウンド」として聴こえたのではないかと捉えています。

> 現在のメイン使用ケーブルとの比較
前述のGOLD 2のサウンド・キャラクターは、現在のメインであるAudioQuest Vodka(以下Vodka)と比べると、極端に例えるなら、「真逆」に思えるところがありました。
Vodkaはマーケットに出回っている“オーディオ用(?)LANケーブル”としては悪くないものだと思いますが、GOLD 2と比較すると、全体のトーンが“控えめで大人しい”、“出るべき音は出ているが、それを意識させるようなことはしない”ように感じます。これは、Vodkaの長所であり、短所でもありますが、GOLD 2と比べると、大人し過ぎる。聴く人によっては、VodkaをGOLD 2よりも“自然な音”だと感じるかも知れません。言い換えれば、GOLD 2の音を“演出じみた音 / オーディオ的な音”と感じる人が居ても不思議じゃない。

例えば、GOLD 2で聴こえた音(マルチ録音されたソースの背景に隠れている細かい音やレコーディング・ノイズなど)が、Vodkaでは聴こえてこないと感じる場面がありました。
もっと正確に言うと、GOLD 2を聴いた後、Vodkaに戻し、細心の注意を払いながら分析的に聴くと、一応その音は出てはいるものの、GOLD 2ほどの“存在感”を持った聴こえ方はしない。これは“音量”や“サウンド・バランス”の問題ではありません。GOLD 2が“不自然なサウンド・バランス”を持っているとは全く思いません。
Vodkaに比べ、出音の一つ一つに“存在感”がある故の感じ方の差だと思っています。Vodkaの音を“自然な音”だと捉えることも出来るかも知れませんが、私としては“オーディオ的快感”が足りないように感じました。全体のバランスを崩さず、細部の隅々までフォーカスがぴったり合っているさまは、いいシステムで音楽を聴くことで得られる一種の“快感”だと改めて感じました。

> GOLD 1と2の比較、改善点
前作のGOLD 1が発売された際、「専業メーカーから出されたオーディオ用LANケーブル」ということで、直ぐに視聴しました。

AudioQuestやOyaideなどから発売されている“オーディオのための高級LANケーブル”にお約束のように使われるプラグを製造している専業メーカーのそれが“鳴り物入りで参入し、通常より高値で(“オーディオ用”と謳われるもの全般に言えることですが)売りさばくための「商品」であって欲しくない“と願いながら聴いた記憶があります。“消費者”として見れば、コスト・パフォーマンスは重要ですが、“趣味人”としてみれば、別の判断基準があるはずです。オーディオは、“組み合わせの妙”を楽しむ趣味だと理解していますので、選択肢は多いことに越したことはない。

GOLD 1を視聴した感想としては、前述の“サウンド・キャラクター”同様で、興味を覚えましたが、私の好みに合わない点がありました。それは、「高音寄りのサウンド・バランス」です。

私の知人で、キャリアの長いオーディオファンから“ドイツのオーディオは、アンプ、スピーカー問わず、ドンシャリーで硬い音”というような話を聞いたことがあります。そこまで極端ではないと思いますが、正直、私の好みよりは“腰高な”サウンド・バランスだと感じました。

これは、ヘッドホン使用時に特に顕著に感じられた - Sennheiser HD800で、歌の発音の“さ行”、英語の“th”発音が刺さる、強調される - サウンド・バランスでした。そのため、基本性能の高さは認めるものの、自分のシステムではLANケーブルをテレガートナーに統一せず、サブ用として1本のみの購入でした。

今回のGOLD 2も、基本的には、「高音寄りのサウンド・バランス」だと捉えています。ただし、GOLD 1と比べると、“低音”の「量感」と「スピード感」に改善が見られ、全体のバランスがより好ましくなったと感じました。これなら、システムのセッティングやケーブル、アクセサリーとの併用で自分の好みの音に仕上げることが出来そうです。

他では得難い“高いレベルの情報量と解像度”は、やはり抗い難いメリットです。オーディオ・システムの上流での情報量は、あればあるほどよいと考えています。
幾ら優れた機材、アクセサリーでも「無い音を作り出すことは出来ない」ので、システムの上流で、できるだけ多くの情報量を確保し、後は如何にロスを少なくするか、が私のシステム作りの基本アプローチであるためです。

GOLD 2のサウンド・キャラクターは、ネットワーク・オーディオとDSDにシフトした私のニーズに合うもので、システム全体のサウンド・クオリティ向上に貢献できると判断しました。

ちなみに前述のサウンド・キャラクターの4で書いた“音場 < 音像”については、もっと時間をかけて確認、調整する必要性を感じます。これは、現在の私のシステムとの兼ね合い、特に他のケーブル類との“相性”に理由があると感じた為です。
拙宅では使用するケーブル類を一つのブランドで統一(Nordost)していますが、現用のケーブルは“音場”の再生を得意とするキャラクターなので、ある意味、GOLD 2と相性は良くないかも知れません。しかし、“情報量と解像度”の高さでは通じるところがあるので、場合によっては、システムの見直しを含めて楽しんでみたいと思います。

> 最後に
“いい音”の定義は難しく、聴く人、使うシステム、置かれた部屋などと多くの要素が絡みます。全ての人が満足できる“いい音”は存在しないかもしれません。GOLD 2は、その値段を含めて、万人向けのケーブルではないかもしれません。更にこのようなLANケーブルが音質に及ぼす影響力に対して、懐疑的な人が多く居るのも理解しています。

今回のGOLD 2は、GOLD 1に比べ、ケーブルがカテゴリー7から7aに変わったらしいですが、これが音に及ぼす影響について、私は説明できません。そもそもケーブルで“音がかわる”ことを体系立てて説明することも出来ません。しかし、拙宅での視聴では現用の品との比較で音質差を認めることが出来たし、それを否定する理由も見当たりません。
ケーブル単体として考えれば、決して安いモノではないですが、最終的にスピーカーやヘッドホンから聴こえてくるトータル・サウンドへの貢献度を考慮すると、“買わない理由”を見つけることは出来ませんでした。

結果、長さを特注し、2本購入させていただきました。GOLD 1は、メイン用ではなく、“サブとして1本購入した”のに対し、GOLD 2は“メイン用として2本購入した”、これが視聴を経て出した結論です。長さを特注したため、未だ届いておりませんが(8月17日現在)、GOLD 2は、拙宅のメイン・ケーブルとなりました。これを機に、システムのセッティングや他のケーブル類、アクセサリーの見直しをすることになると思います。
私にとって、GOLD 2は、“オーディオをやる”ために必要で、使うに値するケーブルです。

2016年8月吉日
東京都 M様

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